メタ知識はデータの意味、背景、つながり、等の知識です。
メタ知識は、重要さが表面化しにくいので、 データサイエンス を遠巻きに見ているだけでは、 ピンと来ないかもしれません。 メタ知識を扱う作業は地味です。
メタ知識の理解が深いと、 多変量解析 や データマイニング をする時に、解析の厚みや広がりが増してきます。 解析に行き詰った時に、行き詰りを打開するのに役立つこともあります。 データフィジクス(データ物理学) では、メタデータやメタ知識を、物理学的な視点からまとめようとしています。
メタ知識は暗黙知なので、 誰かの頭の中にはあるものの、誰もが知っている訳ではないです。 さらに、頭の中にある人でも、その知識をうまく整理できていなかったりすることがあります。
こういった知識を、整理された形で表に出てくるようにするための方法は、 思考法 として、いろいろ考えられています。
メタ知識がデータの形になると、解析できることがグンと増えます。 Rによる時系列データの次元削減分析 のページは、データの形にする例になります。
メタ知識の中でも、データの一種として管理されているものは、 メタデータ と呼ばれます。
「分析者のためのデータ解釈学入門 データの本質をとらえる技術」 江崎貴裕 著 ソシム 2020
データ分析をする時や、結果を解釈する時に、使っているデータがどのように集められたか、といったデータの背景も考察に入れることを説明しています。
「知識工学」 小川均 著 共立出版 2005
メタ知識の使い方について
「知識の構造化」 小宮山宏 著 オープンナレッジ 2004
平易な文章で、知識の構造化の必要性と、方法、実施例をまとめています。
「知識の構造化と知の戦略」 齋藤雄志 著 専修大学出版 2005
「要約とは何か」、等の抽象的な話です。
メタ知識の扱い方の本のようなのですが、よくわかりません。
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